
顔と同様に生活の中で、ほぼ常に露出している手に症状が出る異汗性湿疹は、人目が気になるのはもちろん、重度化することで日常生活を送るのが困難になる場合もあります。
治療のコツは、難しいとは思いますが、気にし過ぎ無いというのが一番なのです。
異汗性湿疹の症状
異汗性湿疹はその症状から汗疱(かんぽう)とも呼ばれます。
暖かくなる春や夏に症状が出始め、段階的に症状が悪化していく病気です。
色々な症状のローテーション
発症する箇所は、主に手のひらや、指の先(爪の周り)と足の裏に発症し、その症状は小さな水ぶくれ(小水疱)が最初にでき、その部分に強い痒みを伴います。
掻きむしることで水ぶくれが破れ、破れた部分がジュクジュクとした状態(湿潤:しつじゅん)になり、新しく肌が再生する前にジュクジュクしていた部分が乾燥し、潤いの感じられないカサカサの肌になってしまいます。
また、掻いたことで水ぶくれ以外の部分にも赤みを帯びた湿疹が発生することもあります。
カサカサで肌が突っ張った感じのする部分に、また水ぶくれができ、症状を繰り返すという特徴があります。
また、患部の痒みから掻くことにより傷ができてしまい重度化する可能性があります。
患部が広がる危険性
症状の初期では小さな水ぶくれが発生しますが、水ぶくれ同士が近い場合は、くっついて大きな水ぶくれになる場合があります。
また、症状は同じ箇所や、その近くに出ることがあるので、新しい皮膚の再生が追いつかずに、皮膚が1枚剥がれたような状態が広範囲に広がってしまうことがあります。
水虫と勘違いしやすい異汗性湿疹
症状が似ていることから異汗性湿疹を水虫と勘違いする場合が有ります。
また、異汗性湿疹と水虫を併発する可能性もありますので、適切な治療のためにも病院での診察を受けることが大切です。
水虫は白癬菌(はくせんきん)と呼ばれるカビの一種による感染症により発症することから、検査にて白癬菌の有無を調べることで、水虫なのか確認することができます。
異汗性湿疹の原因
人間は体温の調整を汗などで行います。
しかし、手のひらや足の裏は、暑さを感じた時にだけ汗をかくわけではなく、緊張したり驚いた時にも汗をかきます。
温熱性発汗と精神性発汗
体温調整のために汗が出ることを温熱性発汗と呼び、緊張、驚きなどの精神的に負担がかかった時にかく汗を精神性発汗と呼びます。
異汗性湿疹の発症する確率の高い、手のひらや足の裏にかく汗は精神性発汗であるといえます。
汗腺が詰まる
手のひらに汗をかくだけでは、水ぶくれなどの症状はできません。
しかし発汗量が多い場合に、汗腺(汗の出る穴)が詰まってしまい、皮膚の外に出ることができない汗が皮膚の間に溜まってしまい、水ぶくれができてしまうのです。
異汗性湿疹の治療
精神性発汗による汗をかくことが原因とされている異汗性湿疹の場合、症状を抑えると共に治療を勧める必要があります。
ステロイドと尿素配合保湿剤
症状を抑えるために病院にて主に処方されているのが、ステロイドと尿素成分の入っている保湿クリームです。
ステロイドは症状が重い場合にのみ使い、症状が軽減してきた場合に、クリームによる保湿を行うことで、症状を抑えることができます。
塩化アルミニウム溶液の効果
制汗効果のある塩化アルミニウム溶液を使った密封治療法が、発汗量を抑えることに効果的であることがわかっております。
全ての病院で行っているとはまだ言えませんが、かなりの高確率で症状を改善できるというデータがあります。
ストレスが大敵
精神的に負担となること(緊張、驚き)で、手のひらや足の裏は汗をかきやすくなります。
ストレスを減らすということは難しいとは思いますが、自分なりにリラックスできる何かを探してみるのも、症状の改善に役立つと思います。
症状が出るとストレスになる
手の症状がでた場合、痒み、痛み、また見た目などの症状全てがストレスとなってしまうことがあります。
ストレスにより症状がさらに悪化してしまう可能性が高くなるので、薬を塗る、手袋をするなどの行為をきっかけに、「これで治るんだ!」と気持ちを切り替えることも大切です。
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