貨幣状湿疹

貨幣状湿疹とは貨幣湿疹とも呼ばれ、その名の通り、湿疹の症状が貨幣のように丸く現れる特徴があります。重度化することで他の病気を併発する可能性がありますので、早期の適切な治療が大切です。

貨幣状湿疹の症状

症状としては、肌が赤みを帯びる紅斑、ブツブツとした湿疹が出る、また小さな水ぶくれが出る場合もあり、その後、患部の皮膚組織が剥がれ、体液(リンパ液)が出てジュクジュクとして湿潤状態になり、患部がカサブタで覆われ、そのまま炎症の症状が治まれば、コイン状に丸く紅斑を帯びた患部が乾燥した状態になります。

症状の出ている部分に強い痒みを伴く、主に脛(スネ)などの下肢に発症することが多いようです。

繰り返す症状

貨幣状湿疹は、その症状が長期間にわたって現れる可能性が高い病気です。

カサブタができて患部が乾燥し始めても、湿潤状態が治まらずにカサブタが剥がれてしまい、常に体液が流れ出る状態が続く場合があります。

また、完全に乾燥したとしても、紅斑などにより跡が残る場合があり、しばらく症状が出ていなくとも、跡が残っている場合には、再度同様の症状が出る場合が高くなります。

貨幣状湿疹の原因

貨幣状湿疹は、症状の形状よりつけられた名前であり、様々な原因により発症するとされています。

また、細菌による感染症が原因であるとも考えられております。

細菌による感染の可能性

全ての人に症状が出る可能性はありますが、若年層の発症数は少なく、歳をとる事で発症する人が増えていきます。

また主に冬期などの乾燥した時期に発症することが多く、肌の水分低下に伴うバリア機能の低下と、免疫力低下により、細菌などに感染することで発症すると考えられます。

乾燥時に掻くことで肌が傷つく

空気が乾燥している時期は、肌も乾燥してしまい特に湿疹などが出ていないのに、肌が痒くなることがあります。

肌を掻くことで、少なからず肌は傷つきます。

乾燥肌の人の肌は水分量が少ないことから、多少の刺激でも傷つきやすいので、湿疹などの症状が出ていないのに痒く、乾燥による痒みと考えられる場合には、保湿クリームなどを使用して、肌を保護すると共に、痒みが出ない様にしましょう。

他の病気から併発

湿疹を伴う他の病気を患っている場合に、貨幣状湿疹を併発する可能性が高くなります。

特に、接触皮膚炎やアトピー性皮膚炎などにより湿疹などの症状が出ている場合、患部が湿潤状態であったり、外用薬(軟膏やクリーム)を塗りっぱなしで清潔にしない場合、細菌と接触する可能性が増えることから、貨幣状湿疹を併発することがあります。

貨幣状湿疹の治療

貨幣状湿疹の症状として、体液が流れ出る湿潤状態が長期間続くことがあります。

治療のためには症状の出ている部分にステロイドを使用して、短期間で湿疹、炎症を抑えることが先決となります。

自家感作性皮膚炎併発の危険性

細菌による感染が原因とされておりますので患部を掻き、その手で症状の出ていない部分を掻いたりすると、症状が広がる危険性があります。

また、傷ついた部分から細菌が体内に侵入し、全身に症状が発症することもあり、自家感作性皮膚炎を併発し重度化する危険性があります。

痒みと炎症を治める

炎症による湿潤状態でも痒みが伴うことから、掻くことで傷をつけてしまい、さらに炎症の状態が悪くなる可能性が高くなります。

痒みや炎症が酷い場合には、ステロイドで炎症を抑え、抗ヒスタミン内服薬などで痒みを抑える必要があります。

また、炎症部分に直接手が触れられないように、ガーゼやリント布で患部を覆うのも効果的です。

炎症が治まったら保湿

湿疹や炎症が治まったからといって、そのままにしていては症状が再発する可能性が高くなります。

乾燥による肌のバリア機能低下と、掻くことで症状が発症する可能性が高くなりますので、保湿剤を使用し肌の乾燥を防ぐようにしましょう。