痒疹

虫に刺されたり、肌が乾燥することで痒くなることがあります。
かゆみ止めや保湿剤などにより、酷くなることは少ないのですが、掻き続けることでブツブツとした湿疹が出てくることがあり、それは痒疹(ようしん)と呼ばれます。

痒疹(皮膚そう痒症)の症状

強い痒みを伴うポツポツとした湿疹(丘疹:きゅうしん、結節:けっせつ)が全身に発生し、特に四肢(腕、手、脚)から発生することが多いという特徴があります。

湿疹から体液(滲出液)が出ることもあり、痒みが増すこともあります。

丘疹は複数出ますが独立しており、結合して大きくなることは少ないようです。

丘疹・結節

ポツポツとした湿疹を丘疹、結節と呼び、丘疹とは1cm以下の物をよび、結節とは1cmのものをよびます。

丘疹は皮膚の表面近く、結節は丘疹よりも深い部分にしこりで出来ることをいいます。

結節は丘疹に比べ硬く、色も赤ではなく黒くなることが多いようです。

急性痒疹・慢性痒疹

虫刺されなどに伴い症状が出て、数週間で治まる痒疹を急性痒疹とよび、長期間に渡って症状が出続けている痒疹を慢性痒疹と呼びます。

慢性痒疹では肌が乾燥しガサガサになる(苔癬化)症状もみられます。

強い痒み

強い痒みを伴う痒疹は、丘疹・結節部分を掻きむしることで傷がつく、また体液が出ることから感染症が懸念されます。

強く掻きむしることで、皮膚が剥がれたような状態(びらん)となることでも、感染症の危険性が高まります。

繰り返す症状

丘疹が治まったとしても、色素沈着がおき跡が長期間残ることが多く、また同じ場所に再発することが多く治療が長期間に及ぶことが多い病気です。

痒疹(皮膚そう痒症)の原因

明確な原因が特定されていない部分もありますが、アレルギー反応により症状が出る可能性もあります。

虫刺され・食材

特に子供の発症原因として多いのが、虫に刺された箇所を掻きむしることで症状が発症する場合と、卵や牛乳、小麦などのアレルギーを引き起こす可能性のある食材が体内に入ることで発症する場合があり、急性痒疹とよばれます。

他の疾患から発症

アトピー性皮膚炎などの湿疹を伴う病気の他に、白血病や癌と共に併発する可能性が高く、原因は特定されておりませんが、アレルギー反応により発症、または免疫力低下に伴い発症する可能性が考えられます。

女性に多い疾患

思春期の女性に多い色素性痒疹という疾患があり、無理なダイエットや拒食症などの摂食障害が原因とされております。

また、妊娠性痒疹と言われる疾患は、妊娠後3ヶ月から4ヶ月に発症することがあり、大多数が1回目の妊娠ではなく、2回目以降に発症するという統計があります。

出産後に症状は治まりますが、妊娠する度に症状が発症するという特徴があります。

痒疹(皮膚そう痒症)の治療

強い痒みを伴う痒疹では、抗ヒスタミン剤や抗アレルギー剤の内服液と共に、ステロイド外用薬による治療が基本となります。

症状により違う治療法

急性痒疹の場合は、その原因(虫刺され、食材)を排除するようにし、ステロイドにより湿疹を治めるのが効果的です。

湿疹や炎症を治めるのに効果的なステロイドですが、色素性痒疹にはステロイドがあまり効果的ではないと言われており、抗生物質(ミノマイシンなど)が効果的な場合があります。

また、妊娠性痒疹の場合には内服薬などが胎児に影響を及ぼす可能性がありますので、独自の判断で薬を服用するのではなく、病院にて診断を受けるようにしましょう。

掻くのを防ぐ

強い痒みを伴う痒疹は、掻くことで症状が重症化、長期化してしまう可能性があります。

そのため軟膏などのステロイド意外にもステロイドの成分が含まれるテープ(ドレニゾンテープなど)を丘疹に貼ることで、掻きむしることを防ぐことができます。