その他の疾患

皮膚に湿疹や炎症を伴う疾患は多数有ります。
個別ページでもご紹介させていただきましたが、紹介しきれなかったその他の疾患をご紹介いたします。
他の疾患から移行、併発する可能性のある疾患などもありますので、他のページと合わせてご確認下さい。

限局性掻爬皮膚炎(げんきょくせいそうはひふえん)

特に湿疹などの症状は見られないが、体の特定の部分に痒みを生じる症状を限局性掻爬皮膚炎といいます。

症状

症状の初期には特に見た目には肌に変化はなく、強い痒みを感じることがあります。

全身に症状が出る可能性がありますが、特に頭部、四肢(腕や脚)や陰部に症状が出やすい特徴があります。

症状が長期化することで、肌を掻く期間も長くなり、乾燥化が進みガサガサとした肌(苔癬化)になり、色素沈着がおき肌が黒ずんでくることもあります。

原因

発症する場所や症状により、接触皮膚炎などのアレルギー性のもの、寄生虫、細菌やカビなどによる感染症などが考えられます。

また特にそれらしい原因が特定されず、ストレスなど精神的な面が原因により症状がでることもあり、また湿疹などの症状が治まっても痒みが治まらないことが稀にあるので、神経性皮膚炎とも呼ばれます。

治療

治療方としては、アレルギーなどの原因特定が先決となります。

原因が特定できた場合には、その原因に沿った治療から行いますが、湿疹や炎症が出ている部分にはステロイドの外用薬や、掻きむしるのを防ぐ役割からステロイドテープを利用します。

毛虫皮膚炎・毒蛾皮膚炎

春から秋口にかけて毛虫による毒で、赤いポツポツとした丘疹を伴う湿疹が発症する毛虫皮膚炎・毒蛾皮膚炎の被害が増えます。

毛に毒があります

毒のある毛虫として被害が多いのが茶毒蛾で、お茶の木や椿などの葉に生息しています。

触れることはもちろん、風でとばされてきた毛が皮膚に付くことで症状がでますので、木の下を通る時などは注意が必要です。

他に毒のある毛虫としては、イラガやマツカレハなどもおり、桜や松の木などにもいます。

毛を取り除いてから薬

毛に毒があり、皮膚についた毛を取り除かなければ、症状が広がってしまう可能性があります。

症状が出た場合、服などにも毛がついている場合が多いので、服の毛を取り除かなければ症状の拡散、再発の危険性があります。

症状が出た部分に毛が残っている場合が多いので、シャワーなどでしっかり流す、またはテープなどで吸着させて毛を取り除き、湿疹部分に薬を塗るようにしましょう。

症状が酷い場合には病院での診療をお勧めします。

自家感作皮膚炎

接触皮膚炎、貨幣状湿疹やうっ血性皮膚炎などの局所的に湿疹などの症状がでる疾患において、症状が長期化し、患部を掻くことで症状が広がる疾患を自家感作皮膚炎と呼びます。

掻くことが原因?

元となる疾患の湿疹、炎症部分を掻くことで肌が傷つき、細菌などによる感染症で症状が広がる可能性があります。

また、傷ついた皮膚自体がアレルゲンとなり、アレルギー反応による症状拡散なども考えられます。

外用薬にも注意

稀にステロイドなどの外用薬に対するアレルギー反応で自家感作皮膚炎の症状が出る人がいますので、薬を塗った所に効果がない、また周囲に湿疹などの症状が広がる場合は、医師へ相談するようにしましょう。

口周囲皮膚炎・口囲皮膚炎

唇の周りから顎にかけて、湿疹などの症状が出る疾患を口周囲皮膚炎・口囲皮膚炎と呼びます。

特に女性に多い病気とされており、思春期から中年期に発症することが多いようです。

様々な症状

口の周りや顎のあたりに、ポツポツとした小さな丘疹や、小さな水ぶくれ、水ぶくれや湿疹部分にカサブタができることが主な症状で、他にポロポロと肌が剥がれる落屑や鱗屑、また丘疹以外の肌が赤みを帯びる紅斑などの症状が出る場合もあります。

ステロイドが原因の場合も!

ステロイドやプロトピックなどの外用薬、口紅やファンデーションなどの化粧品、化粧水や保湿剤、また歯磨き粉などが原因の場合も考えられますので、症状が出た場合には原因特定の為にも皮膚科での診療をお勧めします。

適切な薬が必要

口周囲皮膚炎にはステロイドは効かずに、逆に悪化してしまうことが多いようです。

治療には抗生物質の内服薬が用いられまして、外用薬や化粧品などにより症状が悪化する可能性がありますので、触らないなどの患部への刺激を減らす努力が必要になります。

唇の周りの疾患としては、似たような症状でも接触皮膚炎や口唇ヘルペスなどもありまして、目立つ場所でもありますので、独自の判断で治療するのではなく、必ず医療機関にて診察を受けるようにしましょう。

しいたけ皮膚炎

その名の通り、椎茸を食べることで症状の出る恐れがあるのが、しいたけ皮膚炎です。

生椎茸を調理する際に加熱が足りない場合などに発症する可能性が高いのですが、十分に調理した生椎茸や、干し椎茸でも症状が出るといわれ、アレルギー反応と考えられておりますが、明確な原因は特定されておりません。

特徴的な湿疹

胴体(背中、腹)に症状が出ることが多く、小さなポツポツとした丘疹が引っ掻いた跡のように笹状に発生し、強い痒みを伴います。

強い痒み

症状として強い痒みがあり、抗ヒスタミン剤や抗アレルギー薬などの内服と共に、ステロイドなどの外用薬にて痒みを沈めるのが主な治療となります。