妊娠性痒疹・妊娠性疱疹

妊娠している際に発症する皮膚疾患として多いのが、妊娠性痒疹と妊娠性疱疹です。
痒疹のページでもご紹介しましたが、妊娠中ということもあり、独自の判断にて薬を服用することは危険を伴うことがありますので注意が必要です。

妊娠性痒疹・妊娠性疱疹の症状

妊娠性痒疹も妊娠性疱疹も重度化する可能性のある疾患です。
初期症状を見極め、かかりつけの産婦人科にて診察を受け、適切な治療を行えるようにしましょう。

妊娠性痒疹の症状

肌が赤くなる紅斑と、その中にプツプツとした盛り上がった湿疹(丘疹)ができ、まれに水ぶくれを伴うこともあります。

腹部にできやすいとされておりますが、四肢(腕、脚)のみに発症する場合も多く、長期化すると症状が広がる可能性があります。

妊娠性痒疹の発症タイミング

初回妊娠時に発症することは少なく、2回目の妊娠時に発症することが多いようです。
一度発症すると、次の妊娠時から症状を繰り返すという特徴があります。

妊娠初期(2ヶ月から3ヶ月)から発症することが比較的に多いようです。

出産することで症状が治まることが多いのですが、出産後しばらく症状が出続ける人もいるようです。

妊娠性疱疹の症状

妊娠性痒疹と同様に紅斑がみられ、破れやすい大きめの水ぶくれができ、破れることで皮膚がめくれたような状態(びらん)となってしまいます。

症状は全身に出る恐れがありまして、掻くことで水ぶくれが破れやすくなることが懸念されます。

妊娠性疱疹の症状

特に妊娠中期から発症することが多く、出産することで治まる人も多いのですが、稀に出産後発症する人もいます。

一度発症すると、次の妊娠時にも発症するという特徴は妊娠性痒疹と同様です。

強い痒みで寝られない

共通した症状として最もつらいのが痒みです。
掻いても掻いても痒みが治まらないため、皮膚を傷つけてしまうことが多いようです。

特に就寝時に痒みが強くなることが多く、寝られたとしても無意識で掻きむしってしまうことが多く、朝起きると血まみれになってしまう程に痒みが強く感じられるようです。

妊娠性痒疹・妊娠性疱疹の原因

妊娠性痒疹の明確な原因は現在特定されておりません。

妊娠性痒疹の原因としては、血液中にある抗体(免疫グロブリン)が皮膚の近くに存在するヘミデスモゾームというタンパク質と反応することで症状が出ると考えられております。

妊娠中に症状が出る、また妊娠の度に症状が繰り返される原因は特定されておりませんが、妊娠中に発症し、出産することで症状が治まることから、ストレスやホルモンバランスが関係していると考えられております。

妊娠性痒疹・妊娠性疱疹の治療

両疾患共にステロイド外用薬での治療が基本となり、それと同時に症状を悪化させる原因となる痒みを抑えることが大切です。

産婦人科と皮膚科の連携治療

妊娠中は出来る限り薬の内服などを避けることが基本となります。

妊娠中に出やすい疾患ということで、産婦人科でもある程度の診断はされるようですが、専門の皮膚科にて診察を受けた方が、適切な治療をすることができます。

可能であれば、産婦人科にて皮膚科を紹介してもらい、現在の妊娠状況を連携してもらえるようにしましょう。

重症化するとステロイドを内服する可能性

症状が全身に出てしまい、さらに症状が重度化した場合、命に関わる危険性も考えられますので、ステロイド薬を内服する可能性もあります。

副作用が懸念されますが、妊娠経過月や薬の種類・量にもよりますので、妊娠前に他の疾患により、薬があったとしても独自の判断で薬を内服するのは絶対にやめて、かかりつけの医師に相談するようにしましょう。

痒みを抑える

痒みを抑える為に、患部を冷したりするのが効果的です。
それと同じ効果として、市販のメンソール成分配合の非ステロイド系かゆみ止めが、副作用を懸念する心配も無く使用することができます。

ステロイド外用薬は使用方法を守ることで副作用の心配は無いと言われております。

重度化することで内服薬に頼らざるをえない可能性が出てきますので、早期の診療、治療を心がけるようにしましょう。

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