原因

他のページにて湿疹や皮膚炎を伴う疾患を色々とご紹介させていただきましたが、疾患により様々な原因があることも解っていただけたと思います。
ここで症状が発症する原因をまとめてみたいと思います。
原因を探るということは、発症を予防する、または症状の悪化を防ぐためには大切なことなのです。

湿疹・皮膚炎の様々な原因

他の要因が関係している疾患もありますが、主な原因とされている事で分類いたしました。
原因とされる事柄が多い疾患ほど、治療が困難であることがわかってきます。

遺伝

アトピー性皮膚炎、花粉症

アトピー性皮膚炎においてはアトピー素因という、抗体を作りやすい、アレルギーを発症しやすい体質という要素が、子供に遺伝すると考えられており、統計でもその可能性が確認されております。

アレルギー

アトピー性皮膚炎、接触皮膚炎、限局性掻爬皮膚炎、自家感作皮膚炎、
口周囲皮膚炎、しいたけ皮膚炎、主婦湿疹、花粉症

意外と原因として多いのがアレルギーです。
体質により少量にて反応が出る場合から、長期的に接触、摂取することで症状が出る可能性まで考えられます。

免疫機能異常

アトピー性皮膚炎、痒疹

本来外的に対して正常に働くはずの免疫機能が異常な状態(バランスが崩れる)により、正常な皮膚細胞に影響を及ぼすことで発症してしまいます。

免疫力低下

アトピー性皮膚炎、皮脂欠乏性湿疹

本来は免疫機能により回復するはずの状態が、免疫力が弱っているために、回復することができずに発症、悪化することが懸念されます。

ストレス

アトピー性皮膚炎、異汗性湿疹、痒疹、限局性掻爬皮膚炎、
妊娠性痒疹・妊娠性疱疹

「病は気から」という言葉とは微妙にニュアンスが違うかも知れませんが、精神的なストレスは身体機能にまで影響を及ぼすということが良くわかります。

乾燥(皮脂量、水分量減少)による肌のバリア機能低下

アトピー性皮膚炎、皮脂欠乏性湿疹(老人性乾皮症、老人性皮脂欠乏症湿疹)、
主婦湿疹、乾皮症

内的、外的要因により影響が及ぼされ、最も改善しやすそうなのですが、努力しなければ改善することができないのが乾燥肌です。

カビ、細菌による感染

脂漏性皮膚炎(マラセチア真菌)、貨幣状湿疹(細菌)、
限局性掻爬皮膚炎、カンジダ性皮膚炎(カンジダ)、伝染性膿痂疹(とびひ)

症状が広がるスピードが早いのが感染症による疾患です。
それぞれの原因により効果的な薬があることが多いので、必ず病院にて診察を受けるようにしましょう。

皮脂過多

脂漏性皮膚炎

シャワー、入浴などである程度の皮脂を取り除くことができますが、食生活や生活習慣などを改善することが根本的な治療ともいえ、治療は長期に渡ることが多くなります。

生活習慣(立ち仕事、水仕事)

うっ血性皮膚炎、主婦湿疹

仕事や日常の行動が原因となってしまうことから、改善するには努力、工夫が必要となり、再発の可能性も高くなってしまいます。

接触皮膚炎(灯油など)、痒疹、毛虫皮膚炎、虫刺され

意識することで回避することができる可能性が高いのですが、痒みと共に痛みを伴うことも多いので症状としてはとても辛いです。

日光(紫外線)

日光湿疹

日焼け止めや、露出を控えることで防ぐことができますが、湿布をしていた場合や、薬を内服している場合など予期していない状況で発症する可能性があります。

接触皮膚炎、日光湿疹、紅皮症、口周囲皮膚炎

本来治療に使われる薬で症状が広がってしまう可能性があります。
症状が出た場合には、どんな薬で症状が出たかを常に把握しておく必要があります。

ウイルス

水疱瘡、帯状疱疹、水いぼ

接触、飛沫、空気感染などにより、自分以外に感染する可能性があり注意が必要です。
水疱瘡、帯状疱疹は重度化すると治療にかなりの時間を有してしまいます。

掻くことが最も症状を悪化させます!

上記の原因の中に、「掻く」という項目を載せなかったのは、全ての疾患において悪化させる原因であるからです。

痒みが出てきたということは、既に発症しているということを表すサインでもあります。

酷い場合には寝ることが出来なくなる程ですが、皮膚に何らかの異常があることを確認することができる体の仕組みが痒みなのです。

掻くことで症状が悪化するメカニズム

痒いということは、既に皮膚に何らかの異常が発生しているということはお伝えしましたが、その状態で肌を掻くことで、皮膚表面の角質層が破壊され、肌のバリア機能がさらに弱くなってしまいます。

また、湿疹や炎症部分を掻くことで肌に傷がついてしまいます。

炎症部分や水ぶくれを掻くことで、体液や細菌が掻いた手についてしまい、比較的症状の軽い部分をその手で掻くことにより、症状の広がりを助けることにもなってしまいます。

掻いても症状は改善されません

頭ではわかっているのですが、我慢できないのが痒みです。
最も簡単なのが薬で痒みを抑えることなのですが、薬の他にも冷やすことでも痒みを和らげることができます。

また、自分の好きなことをしている時、ある程度集中している場合、痒みを忘れているということもあります。

症状を悪化させないためにも自分なりの痒みを和らげる何かを探してみるのも良いかもしれません。